なんで今さら?自民党がドイツのマイスター制度を検討
過去に日本もドイツのマイスター制度を取り入れようと、
検討した時期があったんです。
しかし、反対意見も出たため、この案は消えてしまったんです。
しかし、また自民党でこのマイスター制度を取り入れようと、
検討しているようです。
なんで今さら?自民党がドイツのマイスター制度を検討
自民党が高度の技術を持つ職人を育成するドイツのマイスター制度をお手本に、新しく
「巨匠制度」の設立の検討を考えているようです。
日本にはすでに技能検定という制度がありますが、認知度というのがあまりにも低いんですね。
就職においても必ずしも必要というわけでもないし、あまり技能検定は機能してないようです。
このドイツのマイスター制度を取りいれることによって職人の地位向上を図り、待遇の改善や
後継者不足の心配の改善を図ることを目的としているようです。
このマイスター(職人の親方)はドイツでは大学教授と同じくらいの地位なんです。
しかし、なぜまた今更なんですかね。
このマイスター制度の導入は過去に日本で何度も議論されてきたんです。
今度こそは議論だけではなく、法制化してほしいですね。
日本が製造業トップだった1980年代には、ドイツのマイスター制度を日本にも取りいれようという動きがあったんですが、
否定的な意見もあり実現しませんでした。
しかし、30年以上たった今、日本の製造業の地位は大幅にダウン。
今では日本に変わって製造業大国は再びドイツになってしまいました。
そして、ドイツは次世代の工業であるインダストリー4・0をすすめています。
これは具体的に言いますと、ものつくり+IT化ということで、職人に依存せず、より高度なものつくりを
できるようにしようという試みなんです。
先手、先手のドイツと後手、後手の日本の差はどんどん広がっていくのではないですかね。