ドイツのパン職人マイスターの店が潰れていく?
ドイツには様々なマイスターがいます。
パンマイスター、ケーキマイスター、靴マイスター、肉マイスター…….
数え上げたらきりがありません。
マイスターになるには、国家試験を受けて合格して、初めてマイスターになれるんです。
このドイツのマイスターは、大学卒業と同等の地位とみなされています。
しかし、最近はマイスターが悩んでいるようなんです。
それは、後継ぎが出てこないという悩みのようなんです。
今回はなぜこのような状況になったのかをお伝えしていきます。
ドイツのパン職人マイスターの店が潰れていく?
ドイツパンというと日本でも人気がありますね。
デパートなどに行くと必ずドイツパンは売っているし、また、パンを販売している小売店でもドイツパンを作っていますよね。
パン製造の小売店のオーナーの中には、ドイツにパン作りの修行に行った方もたくさんいます。
そのドイツで今深刻な問題を抱えているんです。
なぜか?
それは若者の「パン職人」離れなんです。
国の規則に従って得る専門資格の「マイスター」を持つパン作りマイスターの店が、次々と姿を消し
ていっているんです。
ドイツには約3000種類以上のパンがあるんです。
しかし、パンの食文化を支えてきたドイツで今パン食文化が揺らいできています。
1950年代は旧西ドイツだけで約5万件あったマイスターのパンの小売店が、
今は全ドイツで1万3000店になってしまったんです。
なぜなら、後継者不足が原因なんです。要するに後を継ぐ人間がいなくなってしまったんです。
新鮮で美味しいパンを作るには夜中も仕事をしなければなりません。しかし、今の若者には深夜勤務が敬遠されているようです。
パン職人を目指す若者は、過去6年間で1万4000人も減りました。
また、脱原発政策で電気代が高騰したことが原因の一つとしてあげられています。
この電気代なんですが、パン業界では電気窯などを使っていてかなりの電気を使うようなんです。
こういう事情から毎年、300軒以上のマイスターのパン屋さんが姿を消していってしまっています。
ドイツではパン職人の歴史は900年以上もあるんです。
若い人達はマイスターの元で修行を積み、その後旅に出され、各地域のレシピを勉強し、
様々なパンを作り、普及させるんです。
日本もドイツと同じように跡継ぎの心配をしなければなりませんね。
今日本ではドイツのマイスター制度を取り入れるか検討中で、今月の終わりころには結論が出るそうです。
※ドイツにはパン屋さんが至る所にありますが、日本人が良く食べるトーストパンはなぜか買わないですね。なぜかと聞いてみますと、
栄養が全然ないということなんです。!ドイツのパンは栄養がありますよ。