ドイツの学校と教育システムは?
2016/03/06
各国々によって教育システムというのは全然違いますね。
日本の教育システムも独特なんです。
まず、春に入学、進学というのは日本独特のシステムなんです。
外国の場合は普通、秋に入学、進学なんです。
小学生は夏ですね。
夏に私は子供の小学校の入学式に行きました。
なんか変な感じがしましたね。
今回はドイツの教育システムはいったいどのようになっているのかを、
お伝えしていきます。
ドイツの学校と教育システムは?
今回はドイツの教育やドイツの学校システムについて伝えていきます。
[ドイツの小学校は4年で卒業?]
日本の小学校は6年制ですが、ドイツは4年制なんです。しかも、半日の学校も存在し、
昼過ぎには子供たちは帰宅することになります。
日本的に考えるとさっぱり理解できない教育システムだと思っている人もいると思いますが、
このシステムでうまく成り立っているんですね。
ただ、私自身良く思うことは、小学校4年生で将来の自分の進路を決めるのは、
酷ではないですかね。やはり、親が決めてしまうんですね。
ドイツの小学校での授業は国語と算数が中心で、そのほかに体育や音楽、
宗教などの授業があるのですが、理科や社会はありません。
また、ドイツの小学校では、英語やフランス語などの第二外国語の授業もあります。
ドイツでは、将来進む進路によって、小学校を卒業した後の進路が変わってくるんです。
管理職(大学に行って就職)と職人、親方(マイスター)に大きく分類されるというわけです。
(将来大学に進む場合は)
小学校を卒業して管理職(大学を卒業して会社に就職)の道を進む場合には、
日本でいう高校にあたるギムナジウム(大学進学コース)に進学します。
カリキュラムは9年生で、総合大学の入学資格である(アビトゥーア)を得るために行きます。
アビトゥーアとは、日本でいうならばセンター試験のようなものなのですが、何度も受けることができず(2回まで)、
この成績で入れる大学が決まってしまうという重要なものです。
日本的にいうと、2回まで浪人が許されるんです。
3回試験に落ちたら、もう大学には行けないんです。厳しいですよ!
アビトゥーアの成績は、一生有効というメリットもあります。
また、小学校を卒業して、将来的に事務職や専門職を目指すという場合には、
カリキュラムが6年制の中等実科学校あるいは、中等商科学校に進学します。
卒業後は、職業学校である専門上級学校や専門大学に進学することができます。
日本で言うと高校卒業ですね。
一方、小学校を卒業して大学へは行かないという進路を希望する場合には、
中学校にあたる基幹学校に進学します。
こちらは、中学卒業して就職するコースです。
カリキュラムは5年制で、職人や販売員を目指すための学校です。
卒業後は、職業訓練や見習いとして働き始めます。
ドイツでは、小学校の後の進路で、大学に行けるかどうかが決まってしまいます。
ギムナジウム(大学進学コース)に行って、アビトゥーアを受けない限りは、総合大学へは進学できません。
ドイツの教育制度では、10歳が人生の大きな転機のひとつであるともいえます。
小さい頃から将来を意識する制度や、モノ作りを支えるマイスター制度があるおかげで、
ドイツでは職人やマイスターなどの手に職という意識が強い国民性となっています。
日本でも最近、マイスターという言葉を良く耳にするようになりましたね。